わたしたち家族4人は、2025年春、ニュージーランドへ移住しました。治安がよくて、食材が豊かでおいしくて、子育てしやすいこの街に移住できて、本当によかったです。そんなひつじさん家の移住~永住権ゲットに向けてのこれからをお伝えしていきます。

ニュージーランドの教育制度は日本とちがう?
小学校はどうやって探せばいい?
こどもは英語ができないけど大丈夫?
ニュージーランドの多くの学校は公立校で、公立校と私立校のハイブリッドであるIntegratedを含むと、居住地から通える校区内の学校が複数あります。つまり、住所が決まれば、いくつかの候補から通える学校を選べるのですが、実際は待機が出ていて、年度内は受入れができない学校もあります。
そして、一般的に学区外からの受け入れは非常に難しいようです。人気校ともなればなおさら。人気校は、留学生の受け入れ実績が多くあり、第一言語が英語でない児童のための補助教員がいたりと、英語教育が充実しています。
つまり、現地の公立校に通って、サポートを受けながらこどもの英語を伸ばしてあげたいと思うなら、住む場所が超重要なのです。
そこで今回は、ニュージーランドの基本的な教育制度と、クライストチャーチの小学校・学区選びのアドバイス、入学の実際について解説していきます。



娘は学期途中の入学でしたが、移住後、見学・入学手続きをして9日目から通学開始!
3カ月経過して、リーディングが驚くほど伸びてきました。ネイティブ発音ができていて、ちょっとうらやましい・・
- プライマリースクールの特徴
- 学校選びのヒント
- 校区をもとにした上手な賃貸物件の探し方
- 入学までのながれ
ニュージーランド小学校(Primary school)の基本的な特徴
プライマリースクールの種類とゾーン(学区)制度
プライマリースクールは3種類あり、ほとんどの学校が政府予算で運営される公立校です。私立校以外は教育省が策定したナショナル・カリキュラムに沿って教育を行います。もちろん私立校も同等の教育プログラムの提供が必要です。
【プライマリースクールの種類】
- 公立校
-
政府運営で授業料無料だが、寄付金の依頼がある(年間数百ドル程度)
学区が狭め
- Integrated(公立と私立のハイブリッド)
-
運営と建物所有がわかれており、どちらかが公立
宗教色があり、哲学など独自カリキュラムがある
施設維持費が公立校より高い
学区が広い
- 私立校
-
授業料有料
学区なし
ゾーン制になっていて、児童は居住地の学区内にある学校に通います。
たとえば、クライストチャーチで評判の高いAidanfield Christian School(Integrated)は、下の緑の範囲が学区域になっています。広大な範囲から受入れしていますね。


学区を調べられるサイトはコチラから。国内全体を見れるので、学校名を入力して検索してみてください。
スクールターム
1月スタートの4ターム制です。各タームは約10週間で、ターム間にはスクールホリデーがあります。学年がかわる夏休みは2カ月弱で、それ以外のホリデーは2週間あります。
【2025年スクールターム例】
項目 | Term1 | Term2 | Term3 | Term4 |
---|---|---|---|---|
開始日 | 2月5日(水) | 4月28日(月) | 7月14日(月) | 10月6日(月) |
終了日 | 4月11日(金) | 6月27日(金) | 9月19日(金) | 12月18日(木) |
ホリデー期間 | 4月12日~4月27日 | 6月28日~7月13日 | 9月20日~10月5日 | 12月19日~2月3日 |
ホリデーが複数回あること、法律で14歳まではひとりで留守番をさせられないため、ホリデーの過ごし方はあらかじめ練っておく必要があります。下の記事を参考にしてみてください。


一日のながれ


多くの学校が8時半~9時に開始して15時までに下校になります。登下校時は、多くの保護者が教室まで送り迎えしている姿が印象的です。犬も散歩がてら一緒に登校していて、ニュージーランドらしさ満開です。
【時間割例】
8時30分
開門
9時00分
授業開始
10時30分
モーニングティタイム
10時50分
授業開始
12時00分
ランチタイム
12時30分
午後授業開始
13時30分
遊びの時間
14時00分
授業開始
15時00分
授業終了
8時半までは学校が開かないので、共働き家庭はビフォースクールをお願いしていることが多いです。日本の学童にあたりますが、朝も使えるのが便利ですね。
そして娘の学校は、モーニングの前にスナックタイムもあるようです。最初の頃は何回食べるんだろう?と不思議でしたが慣れは恐ろしい。授業は全部で4時間、ゆったりと一日が過ぎていく流れです。
授業の特徴
日本のような一斉授業の時間は少なく、算数や国語も児童のレベルに合わせてカリキュラムを組みます。教科書は使用せず、プリントや各自のノートを使い、タブレット学習やグループ学習も多くあります。



娘は日本では小学1年生、ニュージーランドではYear2の年齢です。
異年齢の縦割りクラスなので、算数の授業でいきなりかけ算やわり算が出てきて、戸惑うことがありました。実際は、個別にYear1の内容にじっくり取り組んでいるようで、一度、先の単元も頭に入れておこうという作戦だった様子。
レベルに応じて取り組めるのが本当にいい!
プライマリースクール選びのヒント
移住前に最も悩んだのは、土地勘が全くない場所での住居と校区選びでした。クライストチャーチ限定の話もあり、参考にならないかもしれませんが、実際、わが家がどのように校区を選んだのか、ポイントをしぼって説明していきます。
治安
小さい子がいると、治安は気になりますよね。ニュージーランドは日本よりも治安が良いとされていますが、やはり避けた方がいい地域があるようです。
これは地元の人に聞くしかないと、夫の上司へ、おすすめ居住エリアについて質問しました。ちなみに、夫の上司はオランダ系移民3世で、クライストチャーチには詳しいです。
結論は「シティ中心部と東の海側はやめておけ、西~南西がよい」でした。
移住後、これは正解だったと思います。今の場所は、プレイグランドがたくさんあって、子育て世代も多く、夜はとても静か。そして公共の場所でも、自転車に鍵をかけなくて大丈夫!昼間は自宅に鍵をかけない人も多く、治安の良さが段違いでした。
まだ海側は行ったことがないのですが、海側に住んでいる日本人に会ったことがないので、そもそも移民が少ないのかもしれません。
ESOL(English for Speakers of Other Languages)について
最初に、ESOLプログラムとは
英語を母語としない児童が学校生活に適応し、学習を効果的に進められるよう支援する教育プログラムです。専門の教師が個別や小グループで指導し、リーディング・ライティング・スピーキング・リスニングの力を伸ばします。学年の学習内容と連動しながら英語力を高め、自信を持って学校生活に参加できるようサポートするのが特徴です。
教育省サイト「English for Speakers of Other Languages (ESOL) funding」
英語を母語としない児童にとって、充実したプログラムですよね。そのため、最初はESOLがある学校を必死に探していたのですが、実はこれ、希望すればだれでも受けられるというものではありません。入学後に、補助教員の先生から教えてもらいました。
ESOLは教師が必要と考えた児童へアセスメントを行い、保護者の許可をもらって別途行います。具体的な選定基準はよくわかりませんが、移民が多い学校では対象生徒が多くなりすぎて選ばれないのではと思います。
そのため、ESOLプログラムがあるかよりも、ホームページを見て、International student(留学生)受け入れをしているか、English Language Learnersなどの言葉があるか確認すると、全体的なサポート体制があるかどうかが分かります。
最後に、市内で、留学生も含めてさまざまな国籍の児童を受け入れ、英語が母国語ではない児童の教育に力を入れている小学校をいくつかご紹介します。すべてESOLプログラムはありです。
学校名(英語) | ESOLプログラム | 備考 |
---|---|---|
Halswell School | あり | 多文化対応サポート、国際部門担当在籍 |
Russley School | あり | 午後のESOLプログラム |
St Albans School | あり | Emerging Bilingual(二言語を身につけている途中と捉える)家庭向けの支援 |
Aidanfield Christian School | あり | 多文化対応サポート |
Middleton Grange School | あり | 小学校(Years 1–6)から中学校(Years 7–13)までのESOLプログラム |
Illam School | あり | Language Support チーム、手厚い留学生支援が高評価 |
EROレポートについて
治安もOK、英語サポートも充実している、というところまで来たらあと少し。絞りすぎると、予算やその他希望にあった賃貸住宅を探すことが難しくなるので、上記で探し始めるのがいいと思います。
ですが最終迷ったら、教育審査局(ERO)の報告を確認しましょう。
- ERO はニュージーランド政府機関で全国の学校や幼児教育施設の教育の質を審査
- 各学校を訪問して、学習成果・指導の質・マネジメント・生徒の幸福度(wellbeing) などを調査する
【レポート内容】
- 学校がどの程度、生徒の学習や福祉に効果的に対応できているか記述
- 以前は「Well placed」「Developing」「Needs development」の段階評価
- 現在は「学習成果」「教育アプローチ」「リーダーシップやガバナンス」など項目で評価する形式へ移行中
文章ばかりで少し難しいレポートですが、各学校の強みや良さがわかり、児童の学習や福祉面をどれだけ支えられているかがまとめられています。



昔は、学区住民の経済力によって学校を10段階で評価するDecilという仕組みがあったそう。学校への政府補助金額の指標として存在していて、Decilが高いと補助金が減らされるという仕組みだったみたい。
個人的には、その評価の仕方が貧富の差をますます拡大していく気がするので、Decilは廃止されてよかったと思っています。住民の経済力が学校の良し悪しを決めるわけではないですよね。
EROなどを参考に、いろんな角度からお子さんにとって大切にしていきたい指標をもとに、学校選びをしていただけたらと思います。
希望の学校に通う!賃貸住宅の探し方
希望する学校が見つかれば、家探しを始めましょう。ニュージーランドで家探しといえば、この2サイトで十分です。
- Trade me
- realestate




探し方をrealestateで説明します。
①Rentタブをクリックし、絞り込みで②学校名を入力。スクールゾーンが出てくるので③選択すると、校区で家探しができます。複数校区の検索もできて非常に便利。


検索した家のスクールゾーンにある学校一覧と家からの距離も確認できるので、他に通える学校の確認ができます。
入学のながれ
それでは、入学までの実際を振り返ってみます。
見学から入学へ
まずは学校見学を申込みします。ホームページに連絡先が載っているので、電話が難しければメール、もしくは直接出向いて見学希望を伝えて大丈夫です。ニュージーランドは突撃訪問に慣れています。
担当者が忙しいからと、かなり先の日付を指定されることもあります。見学は早めに申し込みましょう。見学時に確認したほうがいいと思うことをまとめておきます。
- ホームページは事前に確認
- 各クラスの人数
- クラス分けの状況
- 児童の国籍と日本人の有無
- 補助教員(Teacher Aid)の国籍
- サポート体制
- 一日のながれ
入学必要書類
入学時に必要だった書類一覧です。学校ごとに違うと思いますので、参考までに。
- 入学フォーム
- アクティビティ等確認フォーム
- パスポートコピー
- 両親と本人VISAの写し
- 予防接種履歴の写し
- 現住所が確認できるもの(Tenancy Agreementなど)
原本を持っていくとすべて事務の方がコピーしてくれました。そして、入学フォームには日本人には馴染みのないJP署名が必要でした。
JPについては以下のとおり。
地域の図書館で毎週決まった曜日にJPサービスがあります。特に予約は必要ないので、記載した書類をもって署名をもらいにいきましょう。



JPに書類内容が正しいことを宣誓したのですが、住所の根拠を示そうとしたら「そういうのは必要ない、あなたが宣誓しているという事実が大切なんだよ」と、宣誓時に5秒ほどしっかり目を合わせ、確認されたことが印象的でした!
制服
ニュージーランドの小学校は、公立校でも学校ごとに制服があります。制服専門店で購入可能です。
学校事務の方が丁寧に教えてくれたのですが、ニュージーランドではFacebookのマーケットプレイスでの個人売買が盛んで、中古制服も活発に取引されています。学校ごとにFacebookのグループページがあることが多いので、確認してみると、格安で美品を手に入れることができるかもしれません。
そして娘の学校では、靴下やタイツについて色指定がありました。赤か黒という何とも言えない色なのですが、準備の前に確認しておく必要があります。
授業で使う物品の購入
日本では、クレヨン、ノート、絵具、おはじき算数セットなど購入し、すべてに記名する作業が大変ですよね。
ニュージーランドで購入を指定されたものは、ライティングノート6冊、ホワイトボード用ペン、ノート用フォルダー1個、図書館貸出本フォルダー1個、ヘッドフォンのみでした。
実際は、途中入学のためノートは予備をもらい、フォルダーとペンのみWarehouse Stationeryで買い足しました。ヘッドフォンは航空機内用に買っておいたものをそのまま流用です。
その他に用意したのは、ニュージーランドサイズの弁当箱と水筒です。新年度準備が本当に楽でした!
【おまけ】ニュージーランドの教育制度
ニュージーランドは5歳の誕生日を迎えると小学校に入学できます。入学式はないのですが、年に数回まとまって入学させる学校が増えてきているようです。義務教育期間は6歳から16歳(Year11)まで。プライマリースクール(小学校)はYear1~6、インターミディエイト(中学校)Year7~8、セカンダリースクール(高校)Year9~13となっています。
高校の最初3年間までが義務教育で、そこから先は高等教育機関に進学したい人が必要単位を取っていく形です。
まとめ
プライマリースクール選びは、学区選びが非常に重要です。母国語が英語でない児童へのサポートがあるかは、ホームページをあたって確認していきましょう。
賃貸住宅検索サイトにも、スクールゾーンごとの検索機能があるので、活用しながら学校選びを進めていってくださいね。
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