わたしたち家族4人は、2025年春、ニュージーランドへ移住しました。治安がよくて、食材が豊かでおいしくて、子育てしやすいこの街に移住できて、本当によかったです。そんなひつじさん家の移住~永住権ゲットに向けてのこれからをお伝えしていきます。

ニュージーランドで就職活動がうまくいかない。
本当に日本からでも仕事が見つかる?
いざ、ニュージーランドで就職活動しようと意気込んだものの、このような悩みはありませんか。わが家も、日本の電気工事士資格をNZの資格に移行した後、本当に就職できるかどうか不安でした。
効率的に就職活動を進めるには、NZ大手求人サイトの活用やジョブハンター・エージェントの活用、さらにLinkedIn活用が欠かせません。
そこで今回は、ひつじさん家・夫がどのように就職活動を行い、ジョブオファーをゲットできたかを解説していきます。



実は、NZの求人に詳しいジョブハンターに就職活動のフォローを依頼しました。初期投資は必要になりますが、やはりその道のプロに頼むのが得策。回り道をせず、短期間で就職が決まったので、お願いして本当によかったです。
就職活動前の準備については、こちらを参考にしてください。


ニュージーランドの2025年・就活事情
現在の失業率と労働市場
2025年6月時点で、ニュージーランドの失業率は5.2%と上昇傾向にあって、希望する仕事を得にくい状況です。さらに統計局(Stats NZ)が発表する「不完全雇用(underutilisation)」は、単なる失業率以上の広い労働不足を示す指標で下の状態を含みます。
- 失業者
- パートタイムで十分に働けていない人
- 働きたいけど就職をあきらめた人
- スキルを十分活かせない仕事に就いている人
その数値が12.8%となっていて、労働市場のミスマッチを浮き彫りにしています。



NZでは8人に1人が、希望する働き方ができていない状況。一方、売り手市場の日本の失業率は2025年7月で2.3%、未活用労働指標は6.1%です。
人手不足の分野と競争が激しい分野
医療・建設・教育・ITは深刻な人材不足。グリーンリストに掲載されていて、移住者である私たちにもチャンスがあります。一方で飲食観光などのホスピタリティ、一般事務、販売などのリテールは応募者が殺到していて、現地の人でも採用が難しいとよく耳にします。そのため、NZに移住したいと考えるなら、戦略的な就職活動が不可欠です。



知り合いのインド人は、1,000件以上応募してやっと仕事が決まったと話していました。なかなか厳しい現実ですね。だからこそ、戦略が必要です。
グリーンリストについて知りたい方はこちらの記事をどうぞ。


おすすめ求人サイトとお役立ちサイト
代表的な求人サイト
Seek(シーク)・Trade Me Jobs(トレイドミー)・LinkedIn Jobs(リンクトイン)は、求人数が豊富で検索機能も充実しています。それって何?と思った方、NZの就職活動ではむしろこれ以外は必要ないので、まず登録しましょう。


特にLinkedInは求人応募だけでなく、自身のスキルを画像などでアピールできるため、スキルがある人は直接スカウトされる可能性があります。
Facebookグループも使える
オーストラリアやニュージーランドでは、Facebookでのやり取りが一般的で、さまざまなグループが存在しています。例えば、グループの「探す」タブから『Christchurch Job』と入れるだけで数えきれないグループが出てきます。


グループが多すぎて、どれに登録すれば・・・と混乱するかもしれませんが、以下のポイントに注意して登録してみましょう。数字などはハイライト部分に載っています。
- working holidayやElectricianなど探している職種やビザで検索
- プライベートのグループを優先
- メンバーが比較的多い
- 定期的に投稿がある
管理者の許可なく参加可能なパブリックグループは、荒らされている可能性もあります。実際の求人はなく、すべて別のオンライン求人につながっていたり、個人情報だけ抜かれることもあると聞きます。
Facebookグループにそのまま履歴書を投稿することだけはしないように!
Facebookはパートタイムやすぐに働ける人を気軽に募集していて、求人傾向を知るのにいいと思います。特にワーキングホリデーの方には、一番おすすめの方法です。
履歴書とカバーレター作成のポイント
求人を検索したら、次は応募。応募のために必要な書類を整えましょう。
ニュージーランド流のCV(履歴書)とは?
NZのCVは成果・スキル重視で、顔写真や年齢は不要。具体的な実績を数字で示すことで、即戦力としての印象を強められます。
カバーレターの役割
応募ごとに内容を調整したカバーレターは必須です。求人の要件を踏まえ、自分がどのように貢献できるかを明確に伝えましょう。
最近は、Chat GPTなどのAIを使って効率的に英文履歴書、カバーレターを作ることが可能になりました。反対に、誰でも一定レベルのCVを作ることが可能になったと言えるので、どのように差別化していくかもポイントです。
それでは、その差別化の具体的な方法をお伝えしていきます。
ジョブハンターの活用がおすすめ!
非公開求人に強いジョブハンターを利用
ジョブハンターを通すことで非公開求人や即戦力採用にアクセス可能です。自身の職歴や求人情報からどの業界やポジションを狙えばよいか分析してくれます。そのため、競争率の高い分野を避け、スキルを最大限に活かせる職に結びつきやすくなります。
そしてわが家・夫が依頼したジョブハンターは、CV・カバーレターの修正、LinkedInアカウントの運用(動画作成)までお願いできました。正直、すべての方がここまでしてくれるかは分かりません。
就職できるかどうかは、NZに移住し、住み続けるために最も大事なポイントですよね。そこは惜しまずプロにお願いすることも検討してみてはどうでしょうか。
失業率上昇期こそLinkedInを活用
失業率が上がり競争が激しくなっている今、LinkedInの活用は必須と言えます。自身のスキルをわかりやすく提示できるLinkedInを上手に使いましょう。中には、LinkedInで業界交流を行って、直接企業の採用担当者や意思決定できる立場の人とつながり、面接に進んで仕事をゲットしたというnoteを見ました。
実際、夫のLinkedInには電気工事士として作業する様子を登録しており、それを見て面接を決めた経営者もいたようです。
NZ就職活動の実際【応募前の心構え編】
準備ができたら応募を始めます。そして、応募後は面接ですよね。最近はオンライン面接をする企業も増えているかと思いますが、ニュージーランドでも直接会って詳細を話したいという経営者が多いです。
あらかじめ渡航計画を立てたうえ、それに合わせて応募を開始する流れがいいですね。留学やワーホリで渡航してすでに現地にいる人は、ジャンジャン応募していく形になります。
また、都市を絞りすぎるともちろん求人数が少なくなるので、永住権を取るまでは、とにかくどこでも働くという強い気持ちで臨む方がいいと思います。
NZ就職活動の実際【応募編】
オンラインで応募書類提出
応募はオンラインが主流で、CVとカバーレターをPDFにまとめて提出します。事前にフォーマットを整えておくと効率的です。
応募後の流れ
わが家は、実際に200以上の企業に応募しました。中には、ジョブハンター独自情報で、採用を出していない企業にも直接メールしたようです。
書類選考後、返答までに最短で2日、最長で14日ありました。面接への進展がない場合は、フォローアップメールを送るのも有効です。
NZ就職活動の実際【面接編】
|ジョブオファーを得るためにしたこと


ここが1番の踏ん張りどころ!あらゆる方法で就職を決めよう
複数ルートで活動
求人サイト、ジョブハンター、LinkedIn、すでにNZに住んでいる人は現地ネットワークを並行して活用することで、チャンスを広げていくことが大事です。
就職できなければ、異国の地なので二度と会うことはないはず。普段の自分とは違うかもしれないけど、がむしゃらにアピールする姿勢が大切だと思います。
粘り強さが成功の秘訣
ニュージーランドでの就職は時間がかかることも多いですが、日本人が大好きな人も多いので、チャンスは十分あると感じます。就職活動の期間に余裕をもって、焦らず挑戦を続けることで、希望の仕事にたどり着きましょう。
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