ニュージーランドでレンタカー会社とのトラブルに巻き込まれたので少額裁判(Disputes Tribunal)に訴えました。
その結果、
- レンタカー会社が正当な保険手続きを進めていくこと
- 少額裁判の申請費用はレンタカー会社が負担する
以上2点が決まり、進捗を待っているところです。
借りたレンタカーに元からあった傷をこちらがつけたことにされ、修理費用を即日カードから引き落とされました。そんな理不尽な状況でも、弁護士なしで争える制度があります!
今回の記事では、トラブル経緯から現在の係争状況まで体験記としてまとめます。少し重たい内容かもしれませんが、どなたかの役に立てれば幸いです。
なぜ裁判に?レンタカートラブルの経緯
今回、わが家が裁判という強硬手段を選んだのは、レンタカー会社の強引で自分勝手な主張が原因です。
- トラブル内容
-
もともと車にあった傷を、返却時にこちらがつけたと言いがかり。こちらには証拠写真もありましたが、話は平行線で納得いかなかったので署名せず。しかし即日クレジットカードから1,500ドルの修理費用を引き落とされる。

レンタル前に撮影した車 - 個人民間保険利用を阻害
-
話がまとまらないため、自身の民間保険(Orbit)を使うことに。しかし、レンタカー会社が保険会社からの書類提出依頼を何度も無視。結果、保険が使えない状態に。
- 裁判申し立てへ
-
「勝手に引き落とす」「保険手続きも拒否する」という不誠実な対応に対し、第三者機関である審判所Disputes Tribunalに介入してもらい、正当な判断を仰ぐことにしました。
少額裁判(Disputes Tribunal)の起こし方と費用
ニュージーランドのDisputes Tribunalは、市民が安価に利用できる紛争解決の場です。今回は61NZドルで申し立てできました。
申請の手順
- オンライン申請 Ministry of Justice公式サイト申請フォームから、自身と相手方の情報と請求内容を入力。
- 証拠の提出 引き落としの明細・レンタカー会社とのメール履歴(証拠提出や保険書類を拒否された経緯)・当日の写真 すべてPDFアップロード
- 相手方への通知 申請後、裁判所からレンタカー会社へ正式な通知送付。

相手方の会社名や連絡先を入手しておく必要があります。裁判と聞くと難しそうですが、意外とシンプル。AIに翻訳をしてもらいながら、書類自体は30分程度で出来上がりました。Geminiありがとう!





実際の申請フォームに
・Individualにチェックをつけて個人情報を記載
・請求はクレカ引き落しされた金額に
2026年現在の最新費用
2026年1月より手数料が改定され、少額の争いでも利用しやすくなっています。
| 請求金額 | 申請費用 (Filing Fee) |
| $2,000 未満 | $61 |
| $2,000 〜 $4,999 | $121 |
| $5,000 〜 $30,000 | $243 |
| $30,001 〜 $60,000 | $468 |
第1回ヒアリングの様子と経過
申請から約2カ月後、第1回目の電話ヒアリングが行われました。予定は2時間でしたが40分ほどで終了。
- 形式
-
電話会議 【レンタカー会社、審判官、日本語通訳、わが家の4者】
あらかじめ無料で通訳をお願いできます。難しいフレーズが出てくる可能性もあるためお願いしました。
- 当日の様子
-
審判官に対し、事前の傷であったこと、保険手続きへの非協力を簡易に説明。相手側からは、前日にようやく証拠写真が提出されて、具体的な反論は特になし。



通訳も含んだ4者での電話会議は、Zoom会議に慣れている私には、非常にやりづらかったです。
傷がいつからついていたかは今回の論点にならず。まずは保険請求を進める、そのうえで問題があれば次回進捗状況を確認する方向で話が進みました。完全納得ではないけれど、とりあえず返金してほしいのでグッと我慢。
確かに、保険会社が保険負担できるかの段階で、しっかりチェック機能が働きますしね。
他に言いたいことは?と尋ねられたので、申立て費用は負担してほしい旨を伝えました。
- 第1回目の結論
-
- レンタカー会社に対し、保険会社からの書類要請に責任もって応じることが決定
- 今回の申立て費用は、レンタカー会社が負担することに決定
- 次回ヒアリングは2か月後
- 現在の進捗状況
-
ヒアリング記録は、後日サマリーが送られてきました。
そして保険会社からは、レンタカー会社とコンタクトが取れたと連絡が来ました。その後3週間、特に音沙汰がないので進むか不安ですが、次回ヒアリング日程が決まっているので安心です。
まとめ:泣き寝入りする前に知っておきたいこと
レンタカーなどを借りる時は、
- 車体の傷は事前確認して明確に写真に残す
- 事前に相手方と傷を共有する
日本では当たり前ですが、その大切さを痛感しました。そして、ここは海外なんだということを痛感。信頼して借りた企業から、勝手にカード請求されるのはとてもショックでした。
事前対策をしても、理不尽なことは起こると思います。
そんなとき、ニュージーランドにはDisputes Tribunalというシステムがあります。2,000ドル以下の請求ならわずか61ドルで申請でき、法的な強制力を持つ判決を得ることができます。
同じようなトラブルで困っている方は、諦める前にぜひこの記事を参考にしてください。今後も、進捗があればアップデートしていきます。



コメント